人の前に人がいる。あまりに何でもない、しかし途方もないその事象にある要素一つ一つと関係を取る事をテーマに、立つ・歩くなどの根源的な動作のみで構成された上演を行っている。
舞台の上で何かが問題になる前の、生きている上で続いている長回しの問題に、この上演を介して取り組んでいる。
1990年 群馬県生まれ。
2013年 武蔵野美術大学 映像学科卒業。
2017年 美学校 実作講座「演劇 似て非なるもの」修了。
同時期にアクショニスト・首くくり栲象に師事し、表現とその態度を学ぶ。
2015年に現在の上演形式を確立し、2017年より観客の有無に関わらず上演を毎日行うことを開始。現在まで継続している。
これまでのソロ公演に 『正午に透きとおる』(TPAM2019参加)、『象を撫でる』(2018)など。
2020年 美学校にてパフォーマンスアートの手法を伝える講座「杖をつくる」を開催(共同主催 : たくみちゃん)。パフォーマンスプラットフォーム「Stilllive」(主催 : 小林勇輝)、身体表現を扱う作家による相互研究会「PORT」(主催 : ハラサオリ)に参加するなど、同世代作家との交流やパフォーマンスシーンの活性化にも積極的に関与する。
自作の他、悪魔のしるし、生西康典、神村恵、百瀬文などの作品に俳優・ダンサーとして出演。
また上演活動と並行しIT企業にてプロジェクトマネージャーとして勤務し、金融機関や大手ECサイトのサイト制作・改善業務を歴任。社会生活の中で表現を続ける事、社会や生活の中での表現の役割や関係を、日々の上演を通して思索し実践している。