DANCE NEW AIR

about
artist
schedule
ticket
archive
access
press

TOPProgramDance Performances

世界初演

『To Belong / Suwung』

公演日時
10.3 fri 19:00 / 10.4 sat 15:00 託児
10.5 sun 15:00託児
上演予定時間:70分

会場
青山円形劇場

振付・演出・出演:北村明子
ドラマトゥルク・演出・出演:ユディ・アフマッド・ダジュディン
出演:エンダ・ララス、リアント、ルルク・アリ、大手可奈、西山友貴、川合ロン
共催:Office A/LB

託児
ストリート系のダンサーが、難なくコンテンポラリーダンスの世界に侵入し、そればかりか一人の寵児として注目されたことは、今となっては何の不思議もない。踊るという行為に境界があるわけではない。同時代的な身体表現とデジタルな信号的映像との化学反応が、新奇のクリエーションとして迎え入れられた。しかしそれが流行病のように伝染し敷衍すると、北村はそこから乖離する。インドの王子が懊悩の旅に出るように。ダンスの原野を彷徨するうち、様々な文化、文明と出会う。なかでも東南アジアの文明的地域的表現組織が彼女をとらえる。コラボレーションというより異種交配。それぞれが際立ち共生するというよりも、生命体の新たな融解と連鎖といったカタチの創造が始まっている。(榎本了壱/クリエイティブ・ディレクター)
振付・演出:北村明子
ドラマトゥルク・演出:Yudi Ahmad Tajudin
出演:Yudi Ahmad Tajudin, Endah Laras, Rianto, 大手可奈, 西山友貴, 川合ロン, Luluk Ari, 北村明子
映像監督・制作:兼古昭彦
ドラマトゥルク・映像制作:山田咲
音楽監督:森永泰弘
音楽(インドネシア):Slamet Gundono, Kill the DJ (Jogja Hip Hop Foundation), Endah Laras
演奏(日本):石井麻依子, 斎木なつめ, 小林妙子, 武本秀美, 谷口宏樹
音楽制作:CONCRETE
衣装デザイン・制作:堂本教子
テクニカルディレクション・美術・照明:関口裕二(balance,Inc.DESIGN)
制作:瀧本麻璃英

共催:Office A/LB
助成:公益財団法人アサヒグループ芸術文化財団, 全国税理士共栄会文化財団
ToBelong  
プロフィール

北村明子 Akiko Kitamura

振付家・ダンサー・信州大学人文学部准教授。バレエ、ストリートダンスを経て早稲田大学入学後、レニ・バッソを結成。代表作「finks」は、欧州、アジア、北南米にて上演され、05年モントリオールHOUR誌ベストダンス作品賞を受賞。03年「Enact Oneself」がノース・カロライナ州のThe Independent Weekly誌ダンス・オブ・ザ・イヤーに選ばれる。国外での創作にも取り組み、演劇、映画、オペラなどの振付、出演も行っている。10年ソロ活動を開始。同年から「To Belong」プロジェクトに取り組んでいる。
www.akikokitamura.com

ユディ・アフマド・タジュディン Yudi Ahmad Tajudin

演出家・俳優。ガジャマダ大学にてコミュニケーション学、社会政治学を学ぶ。ジョグジャカルタを拠点とし、シアターガラシの創立メンバー、芸術監督であり多分野に渡り活動をする。彼の作品はインドネシア、シンガポール、ドイツ、日本など国際的な舞台で上演されている。

エンダ・ララス Endah Laras

1976年8月3日中央ジャワのソロに生まれる。ワヤン・クリの影絵師である父親の影響もあり、幼少時から芸術世界に夢中となっていた。彼女の才能は若いころから顕著であり、1988年ダンスコンクールに優勝したことでエンダはダンスと歌を真剣に学ぶようになった。その後、歌のコンクールにおける成功により、エンダのアーティストとしてのキャリアが開かれて行った。1996年、エンダはプロの歌手として活動をはじめ、多くの作曲家たちのプロジェクトに参加する。レコーディング活動も積極的に行い、アルバムを発表している。
また、歌手、ダンサー、音楽家としてガリン・ヌグロホ監督の舞台版「オペラ・ジャワ」に出演。アムステルダムの熱帯博物館100年記念にて上演され、パリのケ・ブランリ美術館、ほかソロ、ジョグジャカルタ、ジャカルタでも上演された。2012年、ガリン・ヌグロホ監督の新作映画“Soegija.”に出演。 

リアント Rianto

インドネシア共和国バニュマス出身。インドネシア芸術高校(SMKI)在学中、バニュマス地方の伝統舞踊「レンゲル」を習得。その後ジャワ古典舞踊の荒型・優型をダルヨノ(Daryono)氏の下で学ぶ一方、マンクヌガラン王宮で宮廷舞踊の研鑽を積む。

2007年以降自身での創作を開始し、インドネシア各地、シンガポールなどで発表する。2009年1月在ワシントンインドネシア大使館より招聘され、オバマ新大統領就任式の一環であるレセプションにて舞踊を披露する。日本では、2006年デワンダルダンスカンパニーを立ち上げ、後進の指導にあたると共に、ガムラングループ・ランバンサリ、パパ・タラフマラ、Taikuujikanとの共演も多数。2010年、デヴィスカルノ古希祝賀パーティーにて舞踊を披露。優雅なジャワ古典舞踊、「レンゲル」という艶やかな女形舞踊、さらにダイナミックなコンテンポラリーダンスまで、そのしなやかで力強い肉体を駆使した独自の表現方法を模索しながら活動の幅を広げている。

ルルク・アリ Luluk Ari

1982年10月20日生まれ、インドネシアのジャワ出身のコンテンポラリーダンサー、振付家。スラカルタにあるインドネシアの美術研究所(ISI)で、スラカルタの伝統と現代のダンスにおけるジャワの宮廷舞踊を研究。エコ・スプリヤント(ソロダンススタジオ設立者・アーティスティックディレクター、振付家)、シェン・ヘー・ハー(韓国人ダンサー、振付家)、ファジャール・サトリヤディ(インドネシア人ダンサー)、デディー・ルーサン(ジャカルタのダンスカンパニー)、ガリン・ヌグロホ(劇映画監督)の映画「オペラ・ジャワ」など、多くの作品に関わる。日本の劇団 元パパ・タラフマラとも活動し、ダンスオペラ「MAtAh ati」の脚本家でプロデューサーのアティラー・スルヤジャヤとも作品製作をしています。表現力豊かなコンテンポラリーダンサー、振付家であり、現在ソロダンススタジオのメンバー。

大手可奈 Kana Ote

1980年生まれ。3歳よりクラシックバレエを藤井久美子に師事。
1996リヨン国立コンセルヴァトワール留学。ディプロム取得。2001ジュンヌバレエ・インターナショナル(フランス)に入団。2002よりベルンバレエ(スイス)フェリックス・ドゥメリル芸術監督の下、コンテンポラリー作品、オペラやミュージカルの作品にも出演。2003年からカルト・ブランシュ(ノルウェー)では、オハッド・ナハリン、イナ・クリステル・ヨハンソンなど著名な振付家との創作活動をする。2004年からフリーランスとして、ヨーロッパを拠点に数々のプロジェクトに参加。2010年より、ポーラ美術振興財団若手芸術家の在外研修助成を受け、イスラエルのバットシェバ舞踊団、イラン・レヴ・メソッド・トレーニング・プログラムにて研修。GAGA講師、2012年に帰国。現在フリーとして活動。

西山友貴 Yuki Nishiyama

茨城県つくば市出身。幼い頃にモダンダンスを始め大学でコンテンポラリーダンスと出会う。平山素子に師事。2008年、筑波大学体育専門学校を卒業後、同大学院に進学。2009年12月より文化庁新進芸術家海外研修員として一年間NYに留学し、様々な振付家の作品に参加すると共に自身も作品を発表する。2012年、韓国で行われた第9回ソウル国際ダンスコンペティションにおいてコンテンポラリー部門で第2位を受賞。現在はフリーで活動しながら、植草学園大学において非常勤講師も務める 。

川合ロン Lon Kawai

15歳からストリートダンス、ジャズダンスを始め、早稲田大学在学中より国内ダンスカンパニー作品へ出演。特定のバックボーンを持たないことを武器として質量と柔軟性のある強靭なダンスを展開。ダンスカンパニーCo.山田うんでの活動を中心に、金魚(鈴木ユキオ)やカンパニーデラシネラ(小野寺修二)作品への出演や人形劇への振付提供なども行う。