Dance Triennale Tokyo 2012

ラブ。そしてファイアーである。使われるのは古今東西のワルツ。ダンサーの動きと表情は幾重にも折れ曲がり、時にユーモラスで、時にゾッとする。そして驚愕のラストが訪れる。
ヤスミンといえば、人間の内奥深くにまで到達する作品で、日本でも多くのダンスファンに衝撃を与えてきた。過酷なまでにダンサーの存在自体を問い詰めて濃縮していくスタイルや、政治的な面が話題になるが、じつは愛の渇望、あるいはただ居るだけで傷つけてしまうような切なさを描いている作品も多い。本作はその代表的な作品といえるだろう。（乗越たかお／舞踊評論家）

エルサレム生まれ。1984年ニューヨークに移住し、1999年よりイスラエルのヤッファに在住。これまでに「Strawberry Cream and Gunpowder」（2004年）、「Singular Sensation」（2008年）等の作品を創作し、2001年「i feel funny today」にてベッシー賞（NY）他、イスラエル文化省振付家賞、同ベスト・スモールアンサンブル賞等、数多くの賞を受賞。自国はもとより、ニューヨーク、ベルリン、ロンドン、モンペリエ、ブリュッセル、シドニー等、世界中の劇場やフェスティバルで作品を上演し、国際共同製作や委嘱作品を創作。2007年活動の拠点としてYasmeen Godder Studioをオープン。
www.yasmeengodder.com/

振付：Yasmeen Godder
共同芸術監督・ドラマトゥルグ：Itzik Giuli
Creating Performers：Yasmeen Godder, Eran Shanny
出演：Yasmeen Godder, Matan Zamir
ゲストパフォーマー・ライブインスタレーション：Yochai Matos
音楽：Johann Strauss – The Blue Danube、Jean Sibelius – La valse triste、Dimitri Shostakovitch – Valse n°2 、Arnold Schoenberg – Valse de Chopin from Pierrot Lunaire, Op. 21、Frederic Chopin – Opus 70 in G-flat major、Pyotr Tchaikovsky – Valse Sentimentale、Aram Khachaturian – Waltz from Masquerade Suite.
衣装・小道具：Inbal Lieblich, Eran Shanny, Yasmeen Godder
照明デザイン・テクニカルディレクター：Uri Rubinstein
音楽編集・デザイン：Eyal Shindler
音響： Oren Cohen
制作・インターナショナルツアー：Guy Hugler

World Premiere:
Suzanne Dellal Center, “Curtain Up Festival 2009”, November 2009.European Premiere: Théâtre de la Place, Liege, Belgium, February 2-3, 2010.German Premiere: Hebbel am Ufer Theater, Berlin, May 19-21, 2010.

共同製作：
Curtain Up Festival 2009、Théâtre de la Place, Liege, Belgium、Hebbel am Ufer Theater, Berlin, Germany
The first part of the creation was commissioned by Les Subsistances , Laboratoire de création artistique ,Lyon, France and Kunstfest Weimar GmbH, Weimar, Germany.